星ひとつ。

パーソナリティ障害の『A』をめぐる、愛と葛藤の奇妙な冒険。

有り得ないくらい突然でした。

そもそも、なぜ私がパーソナリティー障害と、

それにまつわる様々な衝撃(あまりにも未知なことが多いので。。)に出会わなければならなかったのか。

まずAについてですが、彼は会社の先輩でした。

彼を見た瞬間、すぐに『おっ』と思いました。

パーソナリティー障害に出会ったことがある方なら

容易に理解出来るかと思いますが、パーソナリティー

障害の人物は外見はとても魅力的です。

顔の形、表情もそうですが、その人本人から感じる

『人間味』のようなものが、他の人には及ばないくらい芳醇に醸し出されています。

それがパーソナリティー障害の『引き寄せる』魅力なのかもしれませんが。

それに加え、これは個人的な好みですが、彼は私が好きなプロポーションでした笑

今まで出会ったことがないくらい完璧で、

まさに理想だった笑

そんなこともあり、初見から少し気になる存在だった彼ですが、そういった人の機微を、まるでテレパシーを

感じ取るように察知出来ることも、パーソナリティー

障害の特殊能力の1つでもあります。

『人の気を引きたい』思惑に、私はどんどんハマっていきました。

幸か不幸か、彼は私の教育係になりました。

しかも席も隣w

久しぶりに学校の席替えで、好きな子と隣同士になる

喜びを感じました笑

彼は初めから『完璧な』先輩でした。

当たり前ですが、仕事は私よりも出来るように見えるし、フォローもしてくれます。

(しかもその分量も絶妙。優し過ぎず冷た過ぎず、まさにアメとムチのようです。)

「目が見え辛いから。」

という理由で、異様に接近した距離で書類を見たり、

パソコンの画面を見たり、どの人にもあるであろう

パーソナルスペースを悠々と越えてきたことも印象的でした。

こんな初対面の、しかも異性に対してある意味

〝馴れ馴れしい〟態度で接してくる男性に違和感を覚えないわけはないと思います。

しかもこっちは少しどころかかなり気になっているし。。

さらに彼には夕方頃になると隣から私をじーーっと

見つめる謎の行動がありました。

(これはいまだに時々やります。)

明らかに気を引こうとしているけど…

不可解過ぎる態度に戸惑うこともありましたが、自分の恋愛フィルターとも相重なり、彼が何を考え、何を感じているのか、とても興味が湧いてきました。

彼が意図的にそうなるよう仕向けていることも

知らずに、私達は、お互い(の、ように見せかけて)

惹かれていきました。

ある時は仕事中、商品で戸惑うことがあると小さな紙に商品名を書いたメモを筆箱の中に入れたり(いらなかったら捨てて!というメッセージ付き。)

またある時は資料を倉庫で見ている時に、わざわざ近くまで寄ってきて同じ資料を眺めたり…

初めはその行為を受けることの嬉しさと、

単純に(なんなんだこの人…)という言い様のない

違和感を感じました。

私が彼を気に入っていなければ、場合によっては誤解されてもおかしくない行動です。

それでも先輩でもあるし、正直私は嫌ではないし

(これが恋は盲目というやつです。)好きなようにやらせておけばいいか。と、特にその行動を咎めることなく接していました。

これが出会った頃から初めの1、2ヶ月の間の行動パターンです。

いわゆる自分の中での

人生最大の大フィーバー期w

今でも最も美しく、今後ないであろう強烈な体験でした。

この後、3ヶ月、数ヶ月と彼の全容が日を追うごとに

変化していきます。

お互いを知れば知るほど、関われば関わるほど、

まるで積み上げた塔が一気に崩れ落ちるように関係が

崩壊していきます。